空中浮揚というファンタジー

空想傾性(Fantasy Proneness)と呼ばれる、非常にリアルで鮮明なイメージを想起したり、空想の世界に深く没入したりする傾向を指す心理特性がある。また、変性意識状態と呼ばれる、知覚・思考・感情・記憶などの心理的機能に質的な変化が生じるような、通常…

空中浮揚なるもの

あるヨーガの指導者は、空中浮揚、つまり、結跏趺坐の体勢で身体が空中に浮いてそのままの状態を保つことができるという。もちろん物理学の法則からすれば論外であろうが、こうした話を信じているオカルティズムに親和的な人たちも決して少なくはないようで…

電車にて

電車の中での出来事である。席に座っていると、目の前に立っている若い女性のお腹が膨らんでいることに気づく。そこで、すかさず、「座りますか」と声をかけた。その女性は、年配の人から席を勧められるとは思いもよらぬことだったのだろうか、一瞬、やや戸…

極秘のおとぎ話

GHQが占領下の日本で接収した莫大な財産などを基に、密かに運用されてきたとされるM資金。この類の変種と思しき話が、今もなお、巷間まことしやかに流布されているようである。 過日、さる知人から、実におかしな話を聞かされた。政府から委託を受けて極秘の…

スマホ ネグレクトの光景

近くの公園での運動は、ここのところ、ほぼ日課と言ってよい。その日も、いつものように身体を動かしていた。そばにあるベンチには、3~4歳くらいの男の子とその母親が座っている。男の子は、母親がスマホを見ているため構ってもらえず、仕方なさそうに一…

八百長雑感

その立証は不能と思われていた大相撲における八百長の事実が白日のものとなって久しい。相撲協会は、それまではその存在を一貫して否定し続けてきたが、図らずも、警視庁による野球賭博の捜査の過程で、押収された力士の携帯電話から八百長の打ち合わせなど…

寂しきパフォーマンス 

ある郊外の路上での出来事である。歩道を進んでいると、年の頃は50代と思しき女性が横たわっていることに気付く。具合が悪いに違いないと思い、声をかけてみる。意識ははっきりとしているように見えるが、何の応答もない。そこで救急車を呼ぼうか尋ねてみた…

言葉の誤用

文章を書くにあたって、気をつけなければならないことのひとつに言葉の誤用という問題がある。例えば、「汚名挽回」という表現は、一般には典型的な誤用として指摘される。「汚名挽回」では「汚名」を取り返すことになり、明らかな誤用だというわけである。…